start by facing
子どもの貧困率
電子ゴミ排出
うつ病
高齢化率
いずれも日本の値。子どもの貧困率は「2019年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)より抜粋。電子ゴミ排出数は「2019 The Global E-waste Statistrics Partership」より抜粋。精神疾患は「2020年経済協力開発機構 メンタルヘルスに関する国際調査」より抜粋。高齢化率は「2022年 総務省統計局」より抜粋。
現代の私たちの生活は物に溢れています。戦後、日本は高度経済成長期を経て、とても豊かな国になりました。しかし、物を作れば売れる大量生産の時代は終わりました。少子高齢化、貧困問題、環境問題・・・様々な問題が山積する現代、私たちに本当に必要なものはなにか、改めて考えるタイミングではないでしょうか。
電子ゴミとは中古利用されずに分解、リサイクル、処分された家電製品や電子機器の総称です。身近なものでは、スマートフォン、パソコン、ゲーム機、冷蔵庫、テレビ、エアコンなどから多く排出されています。
電子ゴミには希少金属(レアメタル)が含まれており、海外へ輸出しています。電子ゴミはお金に変わる「都市鉱山」と言われる反面、鉛や水銀といった有害物質だけでなく温室効果ガスであるフロンガスを含んでおり、人体や環境に非常に害があります。現地で電子ゴミの処理を行う人々は深刻な健康被害が出ており、若くしてたくさんの人が亡くなっています。
私たちは電子ゴミが少しでも減るように、パソコンのリユース(再利用)を行っております。
企業や個人の方から廃棄予定のパソコンを回収し、部品交換・清掃・メンテナンスを行い再度製品として再生します。5年間の試行錯誤の結果、パソコンのリユース事業は持続可能な取り組みとしてメディアでも取り上げていただくようになりました。ただ再利用するのではなく、使っていた人もこれから使う人も安心して使用できるように、様々な工程を経てパソコンを再生します。
私たちは教育機関でお仕事をさせていただくことがあります。現代はGIGAスクール構想により、小中学生には一人一台電子端末が配布されています。子ども達はパソコンやタブレットを使って、タイピング練習や探究学習、グループワークなどを行います。インターネットにアクセスすることで、様々な学習機会があります。YouTubeでダンスの練習をしたり、わからないことを調べて解決したり等、活用方法は無限大です。
私たちは環境にかかわらず、すべての子ども達がパソコンを通して学べる世界をつくるためにパソコンの寄付を行っております。リユースパソコンが10台売れる毎に1台のパソコンを児童養護施設等に寄付しています。
どんなに良い取り組みをしていても、働いている人やその家族に負担が掛かれば元も子もありません。
「顧客に充分なサービスを提供できているか」「取引先に損をさせていないか」「環境を破壊していないか」
私たちの活動が、何かの犠牲の上で成り立っているのではないか、良く考える必要があると思います。